抗ARS抗体 多発性筋炎・皮膚筋炎に特異的な自己抗体

抗ARS抗体検査は、Jo-1抗体に抗ARS抗体4種(抗PL-7抗体、抗PL-12抗体、抗EJ抗体、抗KS抗体)を加えた、合計5種類の抗ARS抗体を一括して検出します

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抗ARS抗体 多発性筋炎・皮膚筋炎に特異的な自己抗体

多発性筋炎・皮膚筋炎(polymyositis/dermatomyositis:PM/DM)は、骨格筋を障害する自己免疫性の炎症性筋疾患です。小児から高齢者まで幅広い年齢層で発症し、症状は多彩で個人差があります。
PM/DMでは多様な特異的自己抗体が出現しますが、そのなかで最も高頻度にみられるのがアミノアシルtRNA合成酵素(Aminoacyl-tRNA Synthetase:ARS)に対する抗ARA抗体ですです。ARSは、生体内でtRNAにアミノ酸を転移する役割を担う酵素で、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸それぞれに対し、対応するARSが1つずつ存在することが知られています。

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肥満パラドックス は日本人にも当てはまる?

肥満は、心血管イベントのリスクファクターとして確立されており、BMIが高いほうが心不全による入院後死亡率は低く、心不全の長期予後は良好だとするデータが海外で報告され、「肥満パラドックス」として注目が集まっていますが、この「肥満パラドックス」が日本人の心不全患者にも当てはまることが示唆される研究結果が発表されました。
今回の研究では、心臓血管研究所心研データーベースを用い、登録患者1万9994人の中から抽出したLVEF≦50%の症候性心不全患者337人を対象としています。
BMIによって、やせ群 (BMI<20kg/m2)51人(15%)、正常群 (BMI=20〜24.9kg/m2)152人(45%)、過剰体重群 (BMI=25〜29.9kg/m2)109人(32%)、 肥満群 (BMI=30kg/m2)25人(7%)の4群に分け解析を行った結果は以下のとおりです。

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シクロスポリン 免疫抑制剤血中濃度

シクロスポリン(cyclosporine)は、腎移植、骨髄移植等によく用いられる免疫抑制剤です。リンパ球の増殖やサイトカインの産生を抑制する作用をもち、代謝物または未変化体の形で尿中または胆汁中に排泄されます。経口投与時の吸収は一定しておらず、個人差が大きい上、多様な副作用が認められるため、血中濃度測定の意義はきわめて大きいといえます。
腎移植後、腎機能が安定した10名の患者に経口投与したところカプセルで投与後1.5時間、内服液で1時間に最高濃度に達したという報告もあります。

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