尿P/C比:尿中タンパク質/クレアチニン比 - 検尿・尿一般検査

尿中の蛋白や糖などを試験紙法による半定量を行い、腎疾患・糖尿病の早期発見や治療効果をみる検査です。

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尿P/C比:尿中タンパク質/クレアチニン比

尿P/C比は尿中のクレアチニン1gあたりのタンパク量です。
尿は体液バランスの状態によって簡単に濃縮・希釈されるため、試験紙での評価では、たんぱく尿の程度を正確に反映していません。「尿P/C比」は、尿中のクレアチニン1gあたりのタンパク量です。正常の人の尿中クレアチニン排泄量は、1日約1gであることから、推定1日尿たんぱく量を意味します。

外来での1日の尿タンパク量評価(蓄尿検査)が困難な場合、随時尿(時間を問わず、随時にとった尿)で推定1日の尿たんぱく量を評価し「尿P/C比」で程度を確認します。持続的にタンパク尿がある場合、尿P/C比0.3から0.5以上を常に認める場合は、精査(腎生検)が必要かどうかを検討します。

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尿中糖定性

尿中に排出される糖の大部分はグルコースであり、まれにフルクト
ース、ガラクトース、ラクトース、ペントース、サッカロースなど
がみられることもあります。

尿糖は糖質代謝異常によって血糖値が健常域を逸脱して上昇した場
合(糖尿病など)、または血糖値の上昇がなくても腎臓の糖排出閾
値が低下した場合(腎性糖尿)に起こり、原因によって区別されます。

健常者の尿糖排泄閾値は血糖値で160〜180mg/dl程度である。一般
的には血糖値がもっとも低い早朝空腹時に採取した尿で、糖が陽性
ならば異常とし、逆に血糖値がもっとも高い食後2時間ごろの尿で
陰性であれば正常と考えることができます。

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尿中ウロビリノーゲン定性

尿中へのウロビリノーゲンの排泄は、その一連の生成過程である
 1. 赤血球の崩壊によるヘモグロビンをもとにした間接型ビリル
  ビンの産生
 2. 肝における直接型ビリルビンへの代謝
 3. 胆道から腸管へのビリルビンの排出
 4. 腸内細菌によるビリルビンからウロビリノーゲンへの代謝
 5. 腸管からのウロビリノーゲン吸収
 6. 門脈血からウロビリノーゲンの肝細胞への取り込み
 7. 腎からウロビリノーゲンの排泄
などの諸因子に影響されます。

直接型ビリルビンが腸に達すると、腸内細菌により脱抱合、還元さ
れてウロビリノーゲンとなります。ウロビリノーゲンの2割程度は
腸管から再吸収されて、肝にもどり大部分は再びビリルビンとなり
ますが、その一部は大循環にも出て腎より尿中に排泄されます(腸
肝循環)。

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