HIT発症のメカニズム - 出血・凝固検査

出血・凝固検査には、凝固系活性化マーカー・線溶系マーカー・血小板活性化マーカー・血管内皮細胞障害マーカー・血栓性素因の検査などがあります。

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HIT発症のメカニズム

ヘパリン起因性血小板減少症(Heparin-Induced Thrombocytopenia:HIT)はヘパリン投与患者におこる副作用で、免疫機序を介して血小板減少症、動静脈血栓塞栓症を引き起こす重篤な病態です。
ヘパリンは、血液透析・人工心肺などの対外循環装置使用時、血管カテーテル挿入時、静脈内留置ルートの血液凝固防止や播種性血管内凝固症候群(DIC)の治療、血栓塞栓症の治療および予防など多岐に使用されます。

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DIC播種性血管内凝固の新診断基準 日本血栓止血学会2014

日本血栓止血学会は、厚生労働省DIC診断基準を修正したDIC診断基準暫定案を発表しました。造血器障害や感染症などの有無によるアルゴリズムで、DICを「造血障害型」「感染症型」ならびに「基本型」の3つの病型に分けています。
「造血障害型」では血小板のポイントが、「感染症型」ではフィブリノゲンのポイントが加算さえません。「造血障害型」以外の2タイプでは、血小板数が5万/μLより多い症例では、24時間以内に30%以上血小板が減少すれば、さらに1点加算されます。
原則としてFDPによるスコアリングを推奨しますが、FDPを測定していない施設ではD-ダイマー基準値上限よりも2倍以上増加があれば1点を加えます。また、DIC以外の原因による肝不全はマイナス3点減点することにより肝障害の影響を減らしています。

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後天性血友病 APTTクロスミキシング試験

先天性血友病は血液凝固第VIII因子(血友病A)または第IX因子(血友病B)欠乏症のことで1万人に1人の男子に発症する遺伝疾患で、生まれた時からこれらの凝固因子活性が低下しています。一方、後天性血友病は、主に血液凝固第VIII因子に対する自己抗体(インヒビター)により、後天的に凝固因子活性が低下する疾患です。後天性血友病は「後天性インヒビター」とも呼ばれ、今まで全く出血症状を呈したことがない人に突然発症する重篤な出血性疾患です。

後天性血友病Aの診断では、
1)既往のない突然の出血傾向、
2)APTT延長(PT正常)が認められた場合に疑い、
3)血液凝固第VIII因子活性が低下していれば可能性が高まり、
4)血液凝固第VIII因子に対する抗体(インヒビター)が検出されれば確定します。
インヒビターの存在を知る簡便な方法としてAPTTクロスミキシング試験があります。

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出血・凝固検査 のアイテム
Dダイマー と PTPスコア でDVT診断効率が向上
PTPスコア によるリスク分類とDダイマーのカットオフ値を組み合わせることで DVT の診断効率が向上します。
フォン・ウィルブランド因子定量 第VIII因子様抗原
止血機構および凝固亢進調節にかかわる高分子蛋白。von Willebrand病では減少する。
プロテインC 血液凝固を抑制するビタミンK依存性蛋白質
プロテインCは、プロテインSとともに血液凝固を抑制するビタミンK依存性蛋白質で、肝臓で合成されます。
ループスアンチコアグラント LA
凝固因子とリン脂質の複合体に対する自己抗体で習慣性流産をきたす抗リン脂質抗体症候群の鑑別に有用です。
HIT抗体検査法
HIT抗体(ヘパリン・PF4複合体抗体)の検査法にはヘパリン惹起血小板凝集法とELISA法(酵素免疫測定法)の2種類があります。
4項目スコア式(FourT's)によるHITの臨床診断
HITの臨床診断として、血小板減少の存在、血小板減少が発生する日数、明らかな血栓症の新生、血小板減少の原因が他にあるかどうかの4項目のスコア化の合計点で判定する方法が用いられています。
ヘパリン起因性血小板減少症 HIT
HITはヘパリン使用者の0.3〜5%の頻度で起こるとされ、血小板減少と並んで血栓症を合併するため予後の悪い医原病の一種です。
血栓・血栓症とは
血液や血管には「血栓をつくる働き」と「血栓ができないようにする働き」がどちらも備わっています。健康な人の場合、2つの働きのバランスがうまく保たれているので問題ありませんが、年齢や生活習慣などにより、血栓症がおこりやすくなります。
トロンビン・アンチトロンビンV複合体(TAT)
トロンビンとアンチトロンビンVが1:1の割合で結合した複合体。間接的にトロンビンの増減を知ることができる。
D-ダイマー
FDPとの併用で、一次・二次線溶亢進の鑑別に用いる検査。線維素溶解療法時のモニターとしても有用。
β-トロンボグロブリン(β-TG)
血小板活性化の指標。血栓性疾患や血栓症準備状況を反映して増加する蛋白質。
ADAMTS−13 VWF切断酵素
ADAMTS-13は、血小板血栓の発症にかかわる物質として2001年11月に発見された、フォンウィルブランド因子(von Willebrand factor:VWF)切断酵素です。TTPで低値を示します。

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