ロタウイルス抗原・抗体価 - 下痢性疾患

細菌感染やウイルス感染によって引き起こされる胃腸炎・下痢症の主な原因菌やウイルス、その検査法について説明しています。

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ロタウイルス抗原・抗体価

ヒトロタウイルス(HRV)はRNAウイルスであり、冬期に発生するウイルス性下痢症の中では最も重要な病原体です。小児に好発し散発例が乳幼児を中心にみられるのに対し、保育所や小学校では集団発生がおこることがあります。
ロタウイルスの初感染は、母親からの移行抗体のなくなる生後6ヶ月から2歳半ぐらいに発症し、その後も感染を繰り返しますが重症になることがほとんどなく、2歳半以後に急速に抗体保有率は上昇し、成人の保有率と等しくなってきます。

流行時期は、我が国では11〜3月までの冬期ですが、夏期にもまれに発生することがあります。ほぼ48時間の潜伏期間をもち、腹痛、嘔吐、発熱などに続いて下痢を起こします。下痢便は通常、水様〜粘液性で白色のものが多いが、血便や消化不良を示す緑色便がみられる場合もあります。下痢は3〜4日続きウイルスの便中への排泄はその後数日続きます。

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CDトキシンA クロストリジウム・ディフィシル抗原

クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)は、芽胞を形成するグラム陽性の偏性嫌気性桿菌です。C.difficileは、化学療法剤や抗生物質などの投与中に、腸炎を引き起こす菌として有名です。原因となる抗菌薬の種類は多岐にわたっており、MRSAと共に院内感染の原因菌として問題になっています。

difficileという名称は、分離培養が困難(difficult)である事に由来しています。すなわち空気にきわめて弱い偏性嫌気性菌であり、検体の採取、分離、培養には相当の注意が必要でした。本検査はこれに対処するため、菌体の抗原成分を直接糞便中より検出するもので、比較的短時間に結果を得ることができます。

C.difficileは新生児の糞便中で約半数程度に認められ、また生後1カ月以内の乳児の30%程度に検出されますが、消化器症状をみることはきわめて稀です。健康な成人の糞便中にも、通常はごく少量のC.difficileが認められます。しかし糞便中で最優位菌として存在することはないため、抗菌薬の投与により腸内細菌叢が変化し、菌交代によって増殖を始め、一定量に達するとトキシン−A、トキシン−Bと呼ばれる毒素を産生します。

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ノロウイルス(SRSV)-RNA同定

ノロウイルス(Norovirus)は、食中毒を起こすウイルスで、非細菌性急性胃腸炎患者の糞便中からしばしば検出されます。カリシウイルス科に分類され、直径は27〜32nmでロタウイルスの半分と小さく、その遺伝子は約7.6kbの1本鎖のプラスRNAです。

ノロウイルスという呼称は2002年に国際ウイルス分類委員会から勧告された比較的新しいもので、以前は「ノーウォーク様ウイルス(Norwalk-like virus:NLV)」、あるいは電子顕微鏡で観察される形態学的分類から、「小型球形ウイルス(small round structured virus-RNA detection:SRSV)」と呼ばれていました。

ノロウイルスの感染源は、生の牡蛎(かき)やハマグリなど貝類であり、主な伝播経路については次のように考えられています。海水と一緒にノロウイルスが貝類の鰓(えら)に入り、中腸腺細胞で補足濃縮されます。十分な加熱処理を加えずにこれらを食した場合に感染が成立します。牡蛎の生食は主に冬期間に行なわれるため、ノロウイルスの食中毒は10月から4月に多発します。しかしサラダやケーキが感染源とみられる報告も存在します。

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