健康診断・血液検査MAP
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2017-12-26T16:16:03Z
生活習慣病の予防に定期的に健康診断を受けましょう。糖尿病や動脈硬化、肝硬変などの早期発見に血液検査は有効です。血液検査の結果の見方、各種疾患の症状などを紹介しています。
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Ronco分類の病態解析に有用な臨床検査 Type1
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.672
2017-12-26T16:09:26Z
2017-12-26T16:16:03Z
Ronco分類Type1:急性心腎症候群ではAKIの診断とGFRの評価に有用な検査が重要になります。
Ronco分類Type1:急性心腎症候群
急性心不全や急性冠症候群(acute coronary syndorome:ACE)で心機能が低下すると心拍出量が低下し、急性腎障害(acute kidney injury:AKI)の状態となります。これによって続発する腎障害は、腎血流量の低下に伴う腎虚血および糸球体濾過率(glomerular filtration rate:GFR)の低下になるのでType1ではAKIの診断とGFRの評価に有用な検査が重要になります。
尿中のL型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)と好中球ゼラチナーゼ結合リポカリン(NGAL)の有用性が提唱されています。
2)糸球体濾過率(GFR)の検査
GFR測定のゴールドスタンダードはイヌリンクリアランスの測定ですが、この検査は患者負担が大きいため、日常検査ではクレアチニン・クリアランスが用いられます。しかし、クレアチニンは腎前性の影響を受けることから、シスタチンCがGFRの指標として提唱されています。
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心腎症候群CRSのRonco分類
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.671
2017-12-25T16:02:00Z
2017-12-25T16:04:42Z
心腎症候群(cardio-renal syndrome:CRS)は心臓と腎臓のどちらかの障害が他方の臓器の障害を誘発する複雑な種々の病態です。Roncoらは、CRSを発症機転と経過から5型に分類することを提唱しています。
心腎症候群(cardio-renal syndrome:CRS)は心臓と腎臓のどちらかの障害が他方の臓器の障害を誘発する複雑な種々の病態です。Roncoらは、CRSを発症機転と経過から5型に分類することを提唱しています。
・Type1(急性心腎症候群):急性の心機能低下によって、急性の腎機能低下が引き起こされるもの(急性非代償性うっ血性心不全、心原性ショックなど)
・Type2(慢性心腎症候群):慢性の心機能低下によって、慢性の腎機能低下が引き起こされるもの(慢性うっ血性心不全など)
・Type3(急性腎心症候群):急性の腎機能低下によって、急性の心機能低下が引き起こされたもの(急性腎虚血、糸球体腎炎による心不全憎悪など)
・Type4(慢性腎心症候群):慢性の腎機能低下によって、慢性の心機能低下が引き起こされるもの(糸球体または間質性腎疾患に伴う心肥大など)
・Type5(二次性心腎症候群):全身性疾患による心・腎の機能低下(糖尿病、敗血症など)
糖尿病リスクスクリーニングAILS
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.670
2017-11-21T16:28:02Z
2017-11-21T16:34:44Z
AILSは、4年以内に糖尿病になるリスク(AILS糖尿病リスク)と、必須・準必須アミノ酸が血液中で現在、低下していないか(AILSアミノ酸レベル)を評価し、二つの検査結果に基づくI〜IVのタイプを報告します。
AIRS(アミノインデックス リスクスクリーニング)は1回の採血で、血液中のアミノ酸バランスから、現在・将来のさまざまな疾患リスクを一度に評価する検査です。
従来の現在、がんである可能性を評価する検査である、アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)に加えて、アミノインデックス生活習慣病リスクスクリーニング(AILS)が測定できるようになりました。
AILSは、4年以内に糖尿病になるリスク(AILS糖尿病リスク)と、必須・準必須アミノ酸が血液中で現在、低下していないか(AILSアミノ酸レベル)を評価し、二つの検査結果に基づくI〜IVのタイプを報告します。
また、このタイプをもとに、生活改善評価情報が提供されます。
・検査の注意点
AIRSは下記年齢の日本人(妊娠されている方を除く)を対象として開発された検査です。これらの方以外は評価対象外となります。性別・年齢の明記は必須です。
・対象年齢
AICS
胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓がん・乳がん :25歳〜90歳
前立腺がん :40歳〜90歳
子宮がん(子宮頸がん、子宮体がん)・卵巣がん :20歳〜80歳
AILS
AILS(糖尿病リスク)・AILS(アミノ酸レベル):20〜80歳
・検査前8時間以内に、水以外(食事、サプリメント等)は摂らないで、午前中に採血。
・検査時に妊娠されている方、授乳中の方、がん患者(治療中を含む)の方、先天性代謝異常の方、透析患者の方、糖尿病患者の方は、AICS値に影響がありますので検査は受けられません。
検査材料:EDTA-2Na血漿 強溶血検体不可
検査方法:LC/MS
ノロウイルスRNA定性 調理従事者等の衛生管理
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.669
2017-09-28T16:38:35Z
2017-09-28T16:42:16Z
リアルタイムPCR法により、ノロウイルスのG1/G2を高感度に検出します
ノロウイルスは、冬季を中心に流行する感染性胃腸炎の主な原因として知られていますが、近年、調理従事者等による食品の二次汚染が原因と思われるウイルス性食中毒が増加傾向にあります。
ノロウイルスは手指や食品を介して体内に取り込まれ、腸管で増殖し、糞便および吐物中に大量に排出されます。ノロウイルスの排出は症状消失後も数週間にわたり継続すること、不顕性感染者が一定数存在しており、発症者と同様に糞便中からウイルスが検出されることが明らかになっており、新たな感染源となる可能性が指摘されています。
ノロウイルス検査としては、イムノクロマトグラフィー法やELISA法による抗原検査が広く普及していますが、調理従事者等の非発症者を対象とした場合は、より高感度な検査法を用い、ノロウイルスを保有していないことを定期的に確認することが望ましいとされています。
ノロウイルスRNA定性は、リアルタイムRT-PCR法により、糞便中に存在するノロウイルスのG1およびG2を同時に検出します。
調理従事者等の衛生管理や、感染性胃腸炎の診断補助に有用です。
検査材料:糞便
測定方法:リアルタイムPCR
基準値:検出せず
飢餓時の蛋白代謝 マラスムス
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.668
2017-08-07T15:10:55Z
2017-08-07T15:13:13Z
マラスムスは、蛋白質・エネルギー栄養障害(protein-enerugy malunutrition:PEM)であり、体に備蓄されたエネルギーと蛋白質がいずれも枯渇する病態です。
マラスムスは、蛋白質・エネルギー栄養障害(protein-enerugy malunutrition:PEM)であり、体に備蓄されたエネルギーと蛋白質がいずれも枯渇する病態です。飢餓の場合、蛋白質不足が徐々に進むため、エネルギー代謝は脂肪利用進み体蛋白を保持するような形をとります。
マラスムスでは、蛋白質・エネルギーの両方の摂取量が必要量に対して不足し、筋肉などの体構成成分から不足分を補うことで生命を維持するために起こります。
最初に肝臓が貯蔵しているグリコーゲンが消費されると、血漿中のグルコース濃度を維持するため。骨格蛋白質の異化が亢進し、アミノ酸が血漿中に増加します。そのアミノ酸は糖新生のために利用されます。また、脂肪組織では中性脂肪が分解され、遊離脂肪酸がエネルギー源として働きます。遊離脂肪酸はケトン体まで酸化され、脳や骨格筋、心臓、腎臓などでエネルギー源として用いられます。したがって、マラスムスという重篤なエネルギー欠乏状態においては、副腎皮質ホルモンの分泌増加とインスリン分泌低下によって、骨格筋、脂肪組織の異化亢進が起こります。骨格筋の低下は活動量、基礎代謝量の低下をもたらし、現状に適応します。アミノ酸が供給されるため血漿蛋白合成能は比較的維持され、血漿蛋白濃度の減少はクワシオルコルに比べて低くなります。
百日咳の診断基準と検査実施フローチャート2017
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.667
2017-07-06T16:21:05Z
2017-07-06T16:48:27Z
小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017版では百日咳の診断基準が大きく改定。また、この診断基準が簡便に使えるように検査実施フローチャートも改定された。
LAMP(loop-mediated isothermal amplification)法が新たに保険収載されたので、小児呼吸器感染症診療ガイドライン2017版では百日咳の診断基準が大きく改定されました。また、この診断基準が簡便に使えるように検査実施フローチャートも改定されました。
百日咳の診断は、臨床所見である程度絞り込み、百日咳菌の気道からの検出あるいは百日咳菌関連の血清抗体価の有意な上昇を確認して診断します。培養は感度があまり良くないが、LAMP法は感度・特異度ともに非常に優れています。発病して4週間以内であれば、特に百日咳菌に有効な抗菌薬を処方されていないかぎり、LAMP法はほぼ陽性となります。しかし、発病して4週間をこえると気道の菌量が減少するため、LAMP法でも検出できないことが多くなります。このため、発病4週間をこえた場合には、百日咳菌-IgM抗体・IgA抗体・PT-IgG抗体価の診断価値が相対的に高くなります。血清抗体価は、単血清での評価が難しいため、できるだけペア血清で診断することが望ましい。
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結核の感染危険度
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.666
2017-06-27T15:45:48Z
2017-06-27T15:48:15Z
結核患者から他の人に結核が感染する危険度を規定する因子として、感染源の排菌量、咳の激しさ、接触した時の距離、接触の時間、接触した部屋の広さ、換気の状況、在室の時間、感染を受ける側の免疫状態などが挙げられます。
結核患者から他の人に結核が感染する危険度を規定する因子として、感染源の排菌量、咳の激しさ、接触した時の距離、接触の時間、接触した部屋の広さ、換気の状況、在室の時間、感染を受ける側の免疫状態などが挙げられます。
特に、結核患者の結核菌排菌量と咳の激しさが大きな意味をもちます。結核菌排菌量は、喀痰塗抹検査の結果を参考にします。塗抹陽性の喀痰には7000個/mL以上の結核菌が含まれているといわれ、感染性が高いといえます。
感染危険率は塗抹陰性かつ培養陰性を1とした場合、塗抹陰性かつ培養陽性で2倍、塗抹陽性では10倍といわれています。
胸部X線検査で空洞を認める肺結核患者は、空洞がない患者よりも感染性が高いという報告があるので、胸部X線検査所見は重要です。
咳の激しい患者では、抗結核薬の開始前には夜の8時間に平均109回の咳をするという報告があり、健康な人の普通の咳でも1μm以上の飛沫が平均465個飛散するといわれています。
抗結核薬の治療を開始すると、耐性結核菌でなければ結核菌数は激減して2週間後には約1/10になります。したがって、診断前または抗結核薬の投与前の患者は他の人に結核を感染させるリスクは高いのです。
結核菌と感染性
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.665
2017-06-25T09:31:12Z
2017-06-25T09:38:34Z
肺結核の診断には基本的に連続3回の喀痰検査が必要です。その3回の検査結果のうち、最も重い結果に基づいて診断や接触者健診などを行うことになっています。
肺結核の診断には基本的に連続3回の喀痰検査が必要です。その3回の検査結果のうち、最も重い結果に基づいて診断や接触者健診などを行うことになっています。
結核患者の咳やくしゃみによって結核菌を含んだ飛沫が空気中に飛散すると、飛沫は乾燥して水蒸気を失い、内部にあった菌体が空中に浮遊することになります。これを飛沫核といいます。また、飛沫核が吸入されることによって結核感染が広がることを飛沫感染(空気感染)といいます。同様の感染形式で広がる感染症として、麻疹と水痘がありますが、飛沫によって感染する疾患の代表はインフルエンザです。
インターフェロンγ遊離試験(interferon-gamma release assay:IGRA)が陽性になるということです。ところが、感染が成立しても免疫機能が結核の発病を抑え込んでしまうので、発病する人は少ないのです。感染の成立後5%がその場で発病し、5%が一生の間に発病する程度です。つまり残りの90%は発病しないわけです。ただし、これは免疫機能が正常の場合であり、病気や薬剤で免疫機能が低下している人では結核発病のリスクが高くなります。]]>
頭頸部癌 PD-L1タンパク(IHC)28-8
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.664
2017-06-18T14:29:22Z
2017-06-18T14:32:22Z
頭頸部癌患者における免疫チェックポイント阻害剤「ニボルマブ」の適切な投与を行ための補助に用いられる検査です。
PD-L1タンパク(IHC)28-8は、特に免疫チェックポイント阻害剤の一種であるニボルマブ(商品名:オプジーボR)を頭頸部癌患者に対して適切な投与を行うための補助に用いられる検査です。
病原体や癌細胞といったヒトの身体にとって有害な「異物」は、NK細胞やT細胞といった免疫細胞の働きによって排除されています。一方で、免疫が高まりすぎると自らの正常な細胞をも傷つけてしまうため、ヒトの身体に従来から備わっている「免疫チェックポイント」という機能により、免疫細胞にブレーキをかけることによって免疫機構のバランスを保っています。
この「免疫チェックポイント」を担う分子の一つに、活性化されたT細胞の表面に発現している「PD-1」がありますが、一部の癌細胞はこの機能を逆に利用し、自己を守るために「PD-1」に対応する「PD-L1」という分子を発現し、「PD-1」に結合することによってT細胞の攻撃から逃れています。そのため、「PD-1」と「PD-L1」の結合を阻害し、T細胞の細胞障害活性を回復させ、再び癌細胞を攻撃できるように創薬された「免疫チェックポイント阻害剤」が注目されています。
検査材料:未染標本スライド
検査方法:免疫組織化学染色法
基準値:単位(%)
カルプロテクチン 潰瘍性大腸炎の病態把握
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.663
2017-05-31T15:17:28Z
2017-05-31T15:22:24Z
便中のカルプロテクチン濃度と腸管内の炎症の程度とが相関することから、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の診断マーカーとなります。
カルプロテクチンは、主に好中球や単球から分泌されるカルシウム結合タンパク質であり、炎症が生じている腸上皮では好中球がカルプロテクチンを放出していることが知られています。比較的安定であり、便中のカルプロテクチン濃度と腸管内の炎症の程度とが相関することから、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の診断マーカーとなります。
測定方法:ELISA法モノクローナル抗体を用いたサンドイッチ酵素免疫測定法
検査材料:便
基準値:カットオフ値240μg/g
糞便中のカルプロテクチンが陰性であった場合、潰瘍性大腸炎が寛解であると判定する補助となります。
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍が発生する原因不明の疾患であり、頻回な下痢と腹痛を伴います。国の難病に指定されており、根本的治療法は確立されていません。そのため患者は内科的治療で症状を緩和しつつ長期間の治療、検査を続けなければならず、外科的治療が必要な場合もあります。
現在の日本の医療現場では、潰瘍性大腸炎の診断や経過観察においては、都度の内視鏡検査が必須となっています。重症度の判断は、問診や内視鏡を用いてのスコアで判定されますが、内視鏡検査には半日程度の時間を要し、体内にスコープを挿入することから患者の身体的、経済的負担も大きいものとなっています。このような状況で、患者の負担ができるだけ軽く、客観的な数値で結果の得られる潰瘍性大腸炎の検査方法として糞便中カルプロテクチンの測定が有用と考えられます。
認知症MCIスクリーニング検査におけるMMSE実施について
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.662
2017-05-25T07:39:32Z
2017-05-25T07:42:09Z
認知障害を見つけたり、認知障害の重症度を測ったり、経過を追って患者の認知機能の変化を追跡したりするために使用され、認知症の分野では国際的な基準テストとなっています。
MMSE(ミニメンタルステート検査:Mini Mental State Examinaition)は、1975年にフォルスタイン夫妻の開発した精神現在症(Mental State)の臨床評価の簡略版です。認知障害を見つけたり、認知障害の重症度を測ったり、経過を追って患者の認知機能の変化を追跡したりするために使用され、認知症の分野では国際的な基準テストとなっています。
日本国内では杉下守弘氏によって、精神状態短時間検査ー日本版(MMSE−J)が作成されています。言語学的妥当性ならびに文化的適応の観点から厳密に作成され、原版との等価性の高い版として国内の認知症研究のスタンダードとして広く用いられています。
・MMSEによる軽度認知障害の鑑別
MMSEは見当識、記憶力、言語的能力、図形的能力などを調べる検査であり、質問は11項目。30点満点で、一般的には24点以上で健常とされます。ADNI研究においては早期発見アルツハイマー病のMMSE得点の基準を20〜26点としています。
軽度認知障害(MCI)は正常加齢と認知症の境界領域であり、MMSEのみでの判別は困難です。米国ADNI研究において健常ならびにMCIのMMSE得点の基準は24〜30点であり、MMSEのみでは健常とMCIの判別は困難であることを示しています。
また、MCIスクリーニング検査においてMMSE得点の低下とバイオマーカーの量との相関が結果が得られています。
・MMSE得点の評価
27〜30点;健常です(MCIであることを否定するものではありません)
24〜26点:境界域です(健常、MCI、早期アルツハイマー病いずれかの可能性があります)
20〜23点:早期アルツハイマー病の疑いがあります
尿1滴と線虫で癌がわかる自動装置開発・日立製作所
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.661
2017-04-19T18:44:50Z
2017-04-19T18:48:06Z
日立製作所は「がん」のにおいを好む線虫の特性を利用し、自動で「がん」を検査できる装置を開発したと発表しました
日立製作所は「がん」のにおいを好む線虫の特性を利用し、自動で「がん」を検査できる装置を開発したと発表しました(4/18)。これは九州大学発のバイオベンチャーHIROTSU(ヒロツ)バイオサイエンスの広津崇亮社長と共同研究開発契約を結んで実現したもので2020年までの実用化をめざしています。
尿と寄生虫である線虫でどのようにして「がん」を見つけることができるのか、不思議ですよね。この検査では、体長約1ミリの線虫50〜100匹を専用の容器の中央に入れ、隅に人の尿を垂らします。しばらく経つとがん患者の尿には近寄り、健康な人の尿からは遠ざかるというものです。
広津社長が2015年に論文発表した研究では、早期がんの患者の尿にも反応。従来の検査では1人の検査員が1日に3〜5人分しか判定できなかったことから、この日立製作所の新技術でより多くの人が検査を受けられるようになると期待されています。
線虫は飼育しやすく費用も安く済むため、実用化すれば数千円で検査が受けられるということです。
尿を採取するだけなので、検査も受けやすく、またPET検査だと数万円かかるので価格的にも実用化に期待がかかります。
線虫(線形動物:せんけいどうぶつ)は、線形動物門に属する動物の総称です。ヒトに寄生するのは、カイチュウ(回虫)・ギョウチュウの他、カ(蚊)がベクターとなってリンパ系フィラリア症や象皮症の病原体であるマレー糸状虫、バンクロフト糸状虫が感染する。また魚介類を通して感染するアニサキスも線虫の1種です。
肺癌 PD-L1タンパク(IHC)22C3 および(IHC)28-8
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.660
2017-02-17T16:43:48Z
2017-02-17T16:51:52Z
非小細胞肺癌患者における「ペムブロリズマブ」、非扁平上皮非小細胞肺癌患者における「ニボルマブ」の適切な投与を行う為の補助に用いられる検査です。
肺癌 PD-L1 タンパク(IHC)22C3は、特に免疫チェックポイント阻害剤の一種であるペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)を、非小細胞肺癌患者における適切な投与をするための補助に用いられる検査です。
また肺癌 PD-L1タンパク(IHC)28-8は、特に免疫チェックポイント阻害剤の一種であるニボルマブ(商品名:オプジーボ)を非扁平上皮非小細胞肺癌患者に対して適切な投与を行うための補助に用いられる検査です。
病原体や癌細胞といったヒトの身体にとって有害な「異物」は、NK細胞やT細胞といった免疫細胞の働きによって排除されています。一方で、免疫が高まりすぎると自らの正常な細胞をも傷つけてしまうため、ヒトの身体に従来から備わっている「免疫チェックポイント」という機能により、免疫細胞にブレーキをかけることによって免疫機構のバランスを保っています。
この「免疫チェックポイント」を担う分子の一つに、活性化されたT 細胞の表面に発現している「PD-1」がありますが、一部の癌細胞はこの機能を逆に利用し、自己を守るために「PD-1」に対応する「PD-L1」という分子を発現し、「PD-1」に結合することによってT細胞の攻撃から逃れています。そのため、「PD-1」と「PD-L1」の結合を阻害し、T細胞の細胞障害活性を回復させ、再び癌細胞を攻撃できるように創薬された「免疫チェックポイント阻害剤」が注目されています。
検査材料:未染標本スライド(ホルマリン固定パラフィンブロックから作製されたもの)
測定方法:免疫組織化学染色法
基準値:単位(%)TPS 0(陰性)
TPS 1-49(発現あり)
TPS 50以上(高発現)
※TPS(Tumer Proportion Score:腫瘍細胞中のPD-L1発現陽性細胞の割合)
CDT/トランスフェリン比 習慣飲酒マーカー
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.659
2017-02-07T18:12:31Z
2017-02-07T18:15:10Z
CDT/トランスフェリン比は、習慣飲酒マーカー、アルコール性肝障害の鑑別マーカーとして期待される新しい検査です。
CDT/トランスフェリン比は、習慣飲酒マーカー、アルコール性肝障害の鑑別マーカーとして期待される新しい検査です。
糖鎖欠損トランスフェリン(carbohydrate deficient transferrin:CDT)は、血清トランスフェリンに結合している多糖類側鎖が欠損したトランスフェリンアイソフォームで、多量のアルコール接種を続けることで上昇します。一般的に、エタノール約50〜60g(日本酒3合)を2週間以上にわたり毎日飲酒した場合CDT値が上昇する原因となります。
欧米では、CDTは慢性的な多量飲酒者のスクリーニング、飲酒量及び禁酒のモニタリングに有用な習慣飲酒マーカーとして使用されていますが、わが国では、肝障害患者におけるアルコール性肝障害の診断補助を目的とした体外診断薬として承認されています。また、相当量の飲酒にも関わらずγ-GTが異常値とならない群(ノンレスポンダー)においてもCDT値の上昇がみられたとの報告があることから、γ-GTとCDTは互いに相補的なマーカーであると考えられます。
非アルコール性疾患のうち、慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、肝不全、CDG(先天性糖鎖合成異常)症候群では、疾患に起因してCDTが増加する可能性があります。また、妊婦のCDTは高値になることが報告されています。
CDT値とトランスフェリン値の比を%CDTとして算出することで、トランスフェリン値、鉄状態、肝機能障害などの影響を最小限にできます。
検査方法:CDT=ネフェロメトリー トランスフェリン=免疫比濁法
検査材料:血清
基準値:%CDT(%) 1.24〜2.16 アルコール性肝障害のカットオフ値 2.00
トランスフェリン(mg/dL) M190〜300 F200〜340
※トランスフェリンが120mg/dL未満の場合、%CDTは評価できません。
百日咳菌DNA 百日咳菌核酸検出LAMP法
tag:www.kensin-kensa.com,2017://1.658
2017-01-15T15:18:46Z
2017-07-06T16:47:18Z
本検査は、LAMP法を用いており、迅速かつ特異的に百日咳菌の核酸検出が可能であるため、他の呼吸器系疾患との鑑別や百日咳の早期診断等に有用な検査として、期待されています。
百日咳は百日咳菌の気道感染によって、引き起こされる急性(気道)呼吸器感染症です。ワクチンにより、予防可能な疾患ですが、年長児や既ワクチン接種者では非典型的な症状が多く、診断が困難となるケースが少なくありません。本検査は、LAMP法を用いており、迅速かつ特異的に百日咳菌の核酸検出が可能であるため、他の呼吸器系疾患との鑑別や百日咳の早期診断等に有用な検査として、期待されています。
材料:後鼻腔ぬぐい液
測定方法:LAMP法
基準値:陰性
※百日咳菌核酸検出は、関連学会が定めるガイドラインの百日咳診断基準における臨床診断例の定義を満たす患者に対して、LAMP法により測定した場合に算定できる。
14日以上の咳があり、かつ下記症状を1つ以上伴う(CDC 1997、 WHO 2000)
・発作性の咳込み
・吸気性笛声(whoop)
・咳込み後の嘔吐
<検査室診断>
発症から4週間以内:培養、LAMP法およびペア血清による血清診断
発症から4週間以降:LAMP法およびペア血清による血清診断
1)百日咳菌分離
2)遺伝子診断:PCR法またはLAMP法
3)血清診断:EIA法 抗PT-IgG抗体
DTPワクチン未接種:10EU/mL以上
DTPワクチン接種または不明:100EU/mL以上
ペア血清:確立された基準はないが2倍以上を原則とする
<臨床診断>
臨床症状は該当するが、検査室診断はいずれも該当しないとき
<確定診断>
・臨床症状は該当し、検査室診断の1)〜3)のいずれかが該当するとき
・臨床症状は該当し、検査室診断された患者との接触があったとき]]>