尿中Ngal測定の意義 - 腎疾患・腎機能検査

腎臓の疾患が疑われるときに行う検査です。

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尿中Ngal測定の意義

尿中Ngal(neutrophil gelatinase-associated lipocalin)は重症の急性腎障害を超早期に診断することを可能とするバイオマーカーです。
Ngalは脂溶性リガンドのキャリア蛋白群であるリポカリンスーパファミリーに属します。リポカリンスーパファミリーの分子量は17〜43kDaとアルブミンの約半分であるため、血中の蛋白は糸球体でろ過され、大部分が近位尿細管メガリン(megalin)と呼ばれるスカベンジャー受容体によって再吸収されます。この性質を利用して尿中α1ミクログロブリンやレチノール結合蛋白が近位尿細管の再吸収障害の指標として使われています。L-FABPもファミリー分子の1つです。

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尿中ポドカリキシン 糸球体障害尿バイオマーカー

糸球体上皮細胞、たこ足細胞(Podocyte、以下Podo)は特異な形態をとり、高度に機能が分化しており、非常に増殖しにくいなどの生物学的な特性を有しています。そのため種々の障害を受けると糸球体機能に影響を与え、糸球体硬化に関与することが明らかになっています。近年このPodo障害を評価し、治療に役立てる研究が進められており、尿中のPodoの数やPodoマーカーであるポドカリキシン(Podocalyxin:PCX)の定量によるPodo障害の評価が行われています。
その結果次のような臨床的有用性が明らかになりました。

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プロインスリンの測定意義 高値を示す疾患および病態

プロインスリンは、膵β細胞で合成される86アミノ酸からなるインスリンの前駆物質で、インスリン-A鎖・インスリン-B鎖およびCペプチドを含むプレホルモンとして合成されます。
合成されたほとんどのプロインスリンはβ細胞内にあるインスリン顆粒に貯蔵され、顆粒内でプロホルモン変換酵素(PC2、PC3)により65-66切断プロインスリンあるいは32-33切断プロインスリンを経て、インスリンA・B鎖とCペプチドに切断されます(調節性経路)。
インスリンとCペプチドはβ顆粒に蓄えられますが、ブドウ糖などの種々の分泌刺激を受け1:1のモル比で血中に放出されます。また、ごく一部のプロインスリンはインスリン顆粒に入らず、プロセッシングを受けずにIntact型プロインスリンとして持続的に血中に分泌されます(構成性経路)。

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腎疾患・腎機能検査 のアイテム
シスタチンC による eGFR推算式とCKD分類2012
「CKD診療ガイド2012」では、慢性腎臓病(CKD)の診断基準は従来通りですが、重症度分類が糸球体濾過量(GFR)のみの評価から、原因・腎機能・蛋白尿に基づくCGA分類評価に変更されています。
IgA腎症 の発症メカニズム 2
IgA腎症の発症メカニズムについて、IgA腎症惹起抗原・遺伝因子・IgA免疫系の異常・糖鎖異常IgAが考えられています。
IgA腎症の発症メカニズム 1
IgA腎症 は糸球体メサンギウムへのIgAの優位な沈着を示すことを特徴とした世界で最も多い 原発性慢性糸球体腎炎 で、日本でも40〜50%を占める主要な疾患です。
運動後急性腎不全 ALPE
短時間の無酸素運動後に発症する非ミオグロビン尿性の急性腎不全が報告され、ALPEと名付けられました。このALPE発症患者の57%が腎性低尿酸血症を呈しており、危険因子として注目されています。
腎性低尿酸血症
腎性低尿酸血症は、近位尿細管での尿酸再吸収低下もしくは分泌亢進により、尿酸クリアランスが亢進する病態をいいます。
透析アミロイドーシスとβ2マイクログロブリン
透析アミロイドーシスは、長期にわたって血液透析を受ける腎不全患者に頻発する合併症であり、β2マイクログロブリン(β2-m)がアミロイド線維を形成します。
β2マイクログロブリン 血清・尿
血清β2-m値は糸球体濾過値の低下に伴い上昇するので、腎糸球体障害の指標として有用です。
腎機能の指標に推算糸球体濾過量eGFRが推奨される理由
推算糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate:eGFR)は、血清クレアチニン値(Cr)・年齢(age)・性別から以下の推算式を用いて糸球体濾過量を推定します.この推算式は18歳以上に適用されます。
尿NAG 腎病変の早期発見に有用
尿NAGは前立腺と腎に含まれる加水分解酵素で、 尿細管障害の早期発見、腎移植後の経過観察や上部尿路感染の指標になります。
シスタチンC
シスタチンCは簡便特異性が高く、GFRが80ml/min前後の軽度腎機能障害において診断感度および診断特異度が高いことが示され、早期診断スクリーニング、モニタリング目的の検査の両方に有用性が高い。

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