認知症を予防する MCIスクリーニング検査とは

MCIスクリーニング検査 とは、軽度認知障害(MCI)の兆候を早期に発見できるバイオマーカーを使用した血液検査です。

スポンサードリンク

認知症を予防する MCIスクリーニング検査とは

MCIスクリーニング検査 とは、軽度認知障害(MCI)の兆候を早期に発見できるバイオマーカーを使用した血液検査です。認知症研究の第一人者である筑波大学 浅田隆教授と株式会社MCBIが共同で実施したコホート研究を通じて開発された検査法です。このバイオマーカーを用いてアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβペプチドの蓄積を間接的に評価することで、軽度認知障害(MCI)のリスクを評価します。
私たちの体には、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβペプチドが脳内に蓄積しないように排除する仕組みやその毒性を弱める仕組みが備わっています。その仕組みには、脂質代謝に関連するアポリポ蛋白質(ApoA1)免疫に関わる補体タンパク質(C3)、アミロイドβと結合してその作用を抑制するトランスサイレチン(TTR)などが関連しています。
MCIスクリーニング検査では、防御機能をもつこれら3つの蛋白質の血中濃度を測定することで、アミロイドβペプチドに対する「抵抗力」をはかるものです。

アルツハイマー病は、発病する約20年前から主な原因物質であるアミロイドβペプチドが脳内に少しずつ蓄積されていることが分かっています。このアミロイドβペプチドは、神経細胞のシナプスにダメージを与え、記憶など認知機能を傷害します。軽度認知障害(MCI)は認知症の前段階で、そのまま放っておくと5年くらいで約半分がアルツハイマー病などの認知症に進行すると言われています。「アミロイドβペプチドの蓄積」「神経細胞のダメージ」「記憶・認知機能障害」は時間をかけてゆっくりと進行します。できるだけ早くアミロイドβペプチドのたまりやすさを知り、積極的に予防を実施する、または早期の診断・治療につなげることで、アルツハイマー病を未然に防ぐことができます。

また、アルツハイマー病や高齢者の認知機能低下に関与する重要な遺伝子のひとつにAPOE遺伝子があります。このAPOE遺伝子には3つの型があり、それぞれの型によりアミロイドβペプチドへの防御作用の強さが異なります。中でもAPOEε4型を持つ場合、アルツハイマー病を発症するリスクが高いことが分かっています。このAPOE遺伝子を調べることで認知症を発症するリスクを測定することもできます。

▽認知症を予防する MCIスクリーニング検査とは のキーワード

▽次の記事、前の記事

LOXインデックス 脳梗塞・心筋梗塞の発症リスク予測 | 血液検査で癌の早期発見ができる miRNA検査

スポンサードリンク

健康診断・血液検査MAP:新着記事

百日咳菌DNA 百日咳菌核酸検出
本検査は、LAMP法を用いており、迅速かつ特異的に百日咳菌の核酸検出が可能であるため、他の呼吸器系疾患との鑑別や百日咳の早期診断等に有用な検査として、期待されています。
HIT発症のメカニズム
ヘパリン起因性血小板減少症(Heparin-Induced Thrombocytopenia:HIT)はヘパリン投与患者におこる副作用で、免疫機序を介して血小板減少症、動静脈血栓塞栓症を引き起こす重篤な病態です。
HTLV-1核酸検出(妊婦)HTLV1プロウイルスDNA定性
ウエスタンブロット法判定保留例におけるHTLV-1感染の診断に有用です。
PCSK9阻害薬 新しい機序の脂質異常症治療薬
PCSK9(プロ蛋白転換酵素サブチリシン/ケキシン9型)の生理学的作用は、LDL受容体の分解を促すことです。
睡眠関連呼吸障害群 カタスレニア
カタスレニアは呼気時だけ、いびきのようなうめき声(唸り声)をあげます。
睡眠関連呼吸障害群 治療起因性中枢性睡眠時無呼吸
治療起因性中枢性睡眠時無呼吸は、ICSD-3で新たに加わった障害名です。以前は複合性睡眠時無呼吸(complex sleep apnea syndrome:complex SAS)と称されていました
睡眠関連呼吸障害群 中枢性睡眠時無呼吸症候群
中枢性睡眠時無呼吸症候群は、中枢神経組織の機能不全によって睡眠中の呼吸停止または、減弱が生じ、SpO2の低下を伴うことが多い
睡眠関連呼吸障害群 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に頻回の呼吸停止や上気道の閉塞が生じ。覚醒反応による睡眠分断と動脈血酸素飽和度(SpO2)の低下をきたすのが特徴
睡眠障害の分類 睡眠関連呼吸障害群
睡眠関連呼吸障害群は、「睡眠障害国際分類第3版:ICSD-3」では、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、中枢性睡眠時無呼吸症候群、睡眠関連低換気障害群、睡眠関連低酸素血障害群、孤発性症状と正常亜型の5つに大別されています。
睡眠障害の分類 不眠症群
ICSD-3では、不眠を「障害」として捉え、入眠困難、中途覚醒、早期覚醒の不眠症状が、週に3回以上で3か月以上持続するものを慢性不眠障害としています。

Valid XHTML 1.0 Transitional Valid CSS! Lint