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消化管で出血があっても、量が少ないと肉眼ではわかりません。
便中ヘモグロビン検査 はヒトヘモグロビンを特異的に検出する免疫学的便潜血検査で、食事による影響を受けにくい長所をもっています。免疫法は人間の血液の成分にのみ反応するため、ラテックス凝集法でスクリーニング検査として広く使用されています。
免疫法は、一般に潜血反応で用いられるテトラメチルベンジジン法やグアヤック法などの化学法に比して感度・特異度ともに良好で、食物中の血液、鉄分等との交差反応はほとんどないため、化学法で必要であった検査前の食事制限(肉類の禁止)が必要ないとされています。しかし食道や胃などの上部消化管の出血では、胃液により消化されヘモグロビンの抗原性が失われる場合もあり得るため、胃などでの出血は多量でないと検出されません。
血清K濃度が5.5mEq/L以上を高K血症といいます。高K血症の原因は、偽性高K血症、Kの細胞外へのシフト、Kの過剰(内因性・外因性のK負荷、腎からのK排泄障害)に分類されます。
1)偽性高カリウム血症
駆血帯で強く緊迫された筋細胞、採血後に溶血した赤血球、凝固中の増多白血球・血小板などからKが放出することで、検体血清中のK値が増加して、偽性K血症となります。K値の上昇をみたら、まずこれらを除外する必要があります。
2)カリウムの細胞外シフト
相対的インスリン欠乏(絶食など)、アニオンギャップが正常の高Cl性アシドーシス、高浸透圧血症(高血糖など)が主な原因です。薬剤としては、β2阻害薬、ジギタリス中毒ではNa/K ATPポンプ活性が抑制され高K血症をきたします。
3)内因性・外因性カリウム負荷
内因性K負荷は、細胞の破壊(横紋筋融解症、血管内溶血、消化管出血など)に伴い細胞内Kが血液中に流出しておこります。外因性K負荷は、保存血液。K補給製剤、食事でのK摂取過剰などが主因です。
飢餓状態や悪性腫瘍、敗血症、外科手術後、外傷、熱傷などの重篤な全身疾患を持つ患者において、甲状腺に異常がないにもかかわらず、血中のT3の低下が認められ、さらに重症になるとT4も低下することが知られています。このような病態をeuthyroid sick syndromeまたはLow T3症候群と呼び、このような状態をきたす疾患・病態をnon-thyroidal illness(NTI)といいます。
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