AFPレクチン分画

肝細胞癌由来AFPを分別測定することで、肝細胞癌と肝硬変等とを鑑別する検査。肝細胞癌の早期診断と予後管理に有用。

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AFPレクチン分画

α-フェトプロテイン(α-fetoprotein:AFP)は肝細胞癌の優れた
マーカーとして広く用いられていますが、慢性肝炎や肝硬変のよう
な非肝癌患者でもその血中濃度が上昇するため、軽度〜中等度高値
(〜400ng/ml)症例では一般に鑑別困難とされています。
そこで、AFP分子上の糖鎖の癌性変化をレクチンとの親和性を利用
して検出し、肝細胞癌由来AFPを分別測定する手法が開発されまし
た。

AFPは分子量約7万の糖蛋白で、1分子当たり1個のアスパラギン結合
型糖鎖を有すします。レンズマメレクチン(Lens culinaris agglutinin:
LCA)を用いた親和電気泳動において分離されるバンドを陽極側より
L1(LCA非結合性)、L2(LCA弱結合性)およびL3(LCA結合性)分画
とするとき、非肝癌患者AFPの大部分がL1分画に出現するのに対し
て、肝細胞癌患者ではL3分画の占める比率が増加します。

こうしたLCA親和性の相違は糖鎖根部に結合するフコースの有無に
関係していると考えられており、肝細胞癌の際はフコース結合型
AFPが増加するという。AFP-L3分画比率の測定は肝細胞癌と肝良性
疾患との鑑別診断、肝細胞癌の早期診断、および治療後の予後管理
に有用です。

なお、肝細胞癌以外で血清AFP上昇を示す悪性疾患として知られる
ヨークサック腫瘍(卵黄嚢腫)では、L2分画の増加が特徴的である
との報告があります。

検査材料:血清
基準値:単位(%)L3分画10.0未満
測定方法:レクチン親和電気泳動/イムノブロット

高値を示す病態 肝細胞癌

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