ALPアイソザイム

アイソザイム(Isozyme)とは、酵素としての活性がほぼ同じでありながら、蛋白質分子としては別種である(アミノ酸配列が異なる)ような酵素をいいます

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ALPアイソザイム

アイソザイム(Isozyme)とは、酵素としての活性がほぼ同じであ
りながら、蛋白質分子としては別種である(アミノ酸配列が異なる)
ような酵素をいいます。
分析法としては、酵素阻害剤による活性の変化、分子量や等電点
(電気泳動を用いる)、抗原抗体反応によるものなどがあります。

正常及び各種疾患のヒト血清中には下記のように肝性・骨性・胎盤
性・小腸性などの数種類のALPアイソザイムが出現し、これらの間に
電気泳動易動度、耐熱性、各種アミノ酸による阻害度、免疫交差反
応などにかなりの相違がみられ、相互の分別に利用されています。

異常値を示す疾患・病態
ALP1:肝臓-肝・胆道の閉塞などで出現
ALP2:肝臓-肝・胆道疾患などで上昇
ALP3:骨-骨生成疾患などで上昇(ALP3上昇時にはALP2との分離が
   不明瞭になることがあります)
ALP4:胎盤-主に妊娠時に出現
ALP5:小腸-脂肪食後,肝硬変などで上昇
ALP6:免疫グロブリンと結合したALP *小児ではALP3が主分画

※血液型BまたはO型でLewis分泌型の人では,ALP総活性値および
ALP5の出現率が高くなることがあります。

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