注腸造影検査

注腸造影検査は、バリウムと空気による二重造影法によって、直腸・大腸などの消化管粘膜の病変をX線写真として撮影します。

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注腸造影検査

注腸造影検査は、バリウムと空気による二重造影法によって、直腸・大腸などの消化管粘膜の病変をX線写真として撮影します。かつて注腸造影検査は広く行われていたのですが、現在では大腸内視鏡検査が大腸精密検査の主役となっています。
・注腸造影検査の流れ
検査の始まる2〜3分前に小腸や大腸の蠕動(動き)をおさえる筋肉注射をします。
1)医師により肛門から直腸内の触診による診察があります。
2)肛門よりバリウムを少しずつ大腸内に注入していきます。
3)大腸の奥までバリウムが達してから余分なバリウムを大腸からぬきます。
4)空気を少量ずつ大腸内に注入して大腸を膨らませます。うつ伏せになったり、仰向けになったりして大腸の粘膜上にバリウムをコーティングしてX線写真を撮影します(二重造影法)。

合図にしたがって、右をむいたり左を向いたりして、体位変換をしてX線写真を撮影します。
検査時間は人によって異なりますが、およそ30分程度です。

注腸造影検査は、高齢者では検査を受けるのが大変です。また、大量のバリウムを使用するため、検査後しばらくはバリウム混じりの便が続き、裂肛などがある人だとしばらく検査後の排便も大変になります。
さらに、注腸造影検査は大腸内視鏡検査とくらべてかなり精度が落ちるという問題もあります。

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