尿1滴と線虫で癌がわかる自動装置開発・日立製作所

日立製作所は「がん」のにおいを好む線虫の特性を利用し、自動で「がん」を検査できる装置を開発したと発表しました

スポンサードリンク

尿1滴と線虫で癌がわかる自動装置開発・日立製作所

日立製作所は「がん」のにおいを好む線虫の特性を利用し、自動で「がん」を検査できる装置を開発したと発表しました(4/18)。これは九州大学発のバイオベンチャーHIROTSU(ヒロツ)バイオサイエンスの広津崇亮社長と共同研究開発契約を結んで実現したもので2020年までの実用化をめざしています。
尿と寄生虫である線虫でどのようにして「がん」を見つけることができるのか、不思議ですよね。この検査では、体長約1ミリの線虫50〜100匹を専用の容器の中央に入れ、隅に人の尿を垂らします。しばらく経つとがん患者の尿には近寄り、健康な人の尿からは遠ざかるというものです。

広津社長が2015年に論文発表した研究では、早期がんの患者の尿にも反応。従来の検査では1人の検査員が1日に3〜5人分しか判定できなかったことから、この日立製作所の新技術でより多くの人が検査を受けられるようになると期待されています。
線虫は飼育しやすく費用も安く済むため、実用化すれば数千円で検査が受けられるということです。
尿を採取するだけなので、検査も受けやすく、またPET検査だと数万円かかるので価格的にも実用化に期待がかかります。

線虫(線形動物:せんけいどうぶつ)は、線形動物門に属する動物の総称です。ヒトに寄生するのは、カイチュウ(回虫)・ギョウチュウの他、カ(蚊)がベクターとなってリンパ系フィラリア症や象皮症の病原体であるマレー糸状虫、バンクロフト糸状虫が感染する。また魚介類を通して感染するアニサキスも線虫の1種です。

▽尿1滴と線虫で癌がわかる自動装置開発・日立製作所 のキーワード

▽次の記事、前の記事

肺癌 PD-L1タンパク(IHC)22C3 および(IHC)28-8 | 認知症MCIスクリーニング検査におけるMMSE実施について

スポンサードリンク

健康診断・血液検査MAP:新着記事

認知症MCIスクリーニング検査におけるMMSE実施について
認知障害を見つけたり、認知障害の重症度を測ったり、経過を追って患者の認知機能の変化を追跡したりするために使用され、認知症の分野では国際的な基準テストとなっています。
尿1滴と線虫で癌がわかる自動装置開発・日立製作所
日立製作所は「がん」のにおいを好む線虫の特性を利用し、自動で「がん」を検査できる装置を開発したと発表しました
肺癌 PD-L1タンパク(IHC)22C3 および(IHC)28-8
非小細胞肺癌患者における「ペムブロリズマブ」、非扁平上皮非小細胞肺癌患者における「ニボルマブ」の適切な投与を行う為の補助に用いられる検査です。
CDT/トランスフェリン比 習慣飲酒マーカー
CDT/トランスフェリン比は、習慣飲酒マーカー、アルコール性肝障害の鑑別マーカーとして期待される新しい検査です。
百日咳菌DNA 百日咳菌核酸検出
本検査は、LAMP法を用いており、迅速かつ特異的に百日咳菌の核酸検出が可能であるため、他の呼吸器系疾患との鑑別や百日咳の早期診断等に有用な検査として、期待されています。
HIT発症のメカニズム
ヘパリン起因性血小板減少症(Heparin-Induced Thrombocytopenia:HIT)はヘパリン投与患者におこる副作用で、免疫機序を介して血小板減少症、動静脈血栓塞栓症を引き起こす重篤な病態です。
HTLV-1核酸検出(妊婦)HTLV1プロウイルスDNA定性
ウエスタンブロット法判定保留例におけるHTLV-1感染の診断に有用です。
PCSK9阻害薬 新しい機序の脂質異常症治療薬
PCSK9(プロ蛋白転換酵素サブチリシン/ケキシン9型)の生理学的作用は、LDL受容体の分解を促すことです。
睡眠関連呼吸障害群 カタスレニア
カタスレニアは呼気時だけ、いびきのようなうめき声(唸り声)をあげます。
睡眠関連呼吸障害群 治療起因性中枢性睡眠時無呼吸
治療起因性中枢性睡眠時無呼吸は、ICSD-3で新たに加わった障害名です。以前は複合性睡眠時無呼吸(complex sleep apnea syndrome:complex SAS)と称されていました

Valid XHTML 1.0 Transitional Valid CSS! Lint