IgGサブクラスIgG2

IgGサブクラスIgG2検査はIgG2欠損症の診断、及び免疫グロブリン製剤の投与時に必要な検査です。

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IgGサブクラスIgG2

IgGは分子量約15万の糖タンパクで、5種類の免疫グロブリン(IgA・IgG・IgM・IgD・IgE)のうち血中に最も多量に存在します。免疫グロブリン分子のヒンジ領域とH鎖間のS-S結合のタイプにより4つのサブクラスに分類され、その比率はおよそIgG1 65%、IgG2 25%、IgG3 6%、IgG44%です。IgGは免疫グロブリンのなかで唯一胎盤透過性を持ち、新生児は母親がもっている免疫抗体を受け継ぎ、生後4〜5カ月ごろまで母親由来のIgGが存在するとされています。
IgGサブクラス欠損症は、サブクラス1〜4のうち1つ又は複数の成分が欠損していることを意味し、原発性免疫不全症のカテゴリーの中で体液性免疫不全として位置付けられています

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後天性血友病 APTTクロスミキシング試験

先天性血友病は血液凝固第VIII因子(血友病A)または第IX因子(血友病B)欠乏症のことで1万人に1人の男子に発症する遺伝疾患で、生まれた時からこれらの凝固因子活性が低下しています。一方、後天性血友病は、主に血液凝固第VIII因子に対する自己抗体(インヒビター)により、後天的に凝固因子活性が低下する疾患です。後天性血友病は「後天性インヒビター」とも呼ばれ、今まで全く出血症状を呈したことがない人に突然発症する重篤な出血性疾患です。

後天性血友病Aの診断では、
1)既往のない突然の出血傾向、
2)APTT延長(PT正常)が認められた場合に疑い、
3)血液凝固第VIII因子活性が低下していれば可能性が高まり、
4)血液凝固第VIII因子に対する抗体(インヒビター)が検出されれば確定します。
インヒビターの存在を知る簡便な方法としてAPTTクロスミキシング試験があります。

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血液検査で癌の早期発見ができる miRNA検査

たった1滴の血液から、13種類もの癌を早期に発見できる・・これまでの常識を覆す、画期的な検査方法がミクロRNA(miRNA)検査です。
すでに普及している癌の血液検査には、「腫瘍マーカー」がありますが、これは主に進行したがんの状態を調べるために使われ、早期がんの診断には向いていないといえます。また、近年話題の「アミノインデックス」も将来的に癌になりやすい可能性を示すものです。
対象となるのは日本人に多い13種類の癌。脳腫瘍、食道癌、胃癌、乳癌、肺癌、大腸癌、肝臓癌、胆道癌、膵臓癌、前立腺癌、卵巣癌、膀胱癌、肉腫です。5年後までに実用化することを目指していますが、なかでも乳癌は研究が進んでおり、他の癌に先駆けて、来年度にも医療機関に導入される見通しです。分析装置さえあれば、血液採取から1時間程度で結果が出すことが可能です。

miRNAの検査では、乳癌の場合、現段階で90%程度の精度で早期乳癌を発見できています。今後、研究を進めれば、さらに精度を高めることもできます。この新しい血液検査で陽性反応が出た場合も、確定診断には、CTやMRIなどによる画像診断、細胞を調べる生検が必要になります。

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