感染症診断 の基本的な考え方

感染症を適切に診断し、適切な治療を行うための検査・診断・治療について簡単にまとめています。

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感染症診断 の基本的な考え方

感染症を適切に診断し、適切な治療を行うためには、まず感染症か否かの判断を行い、次に感染部位はどこか、原因となっている微生物は何かという点について考慮した上で必要な検査を実施し、適切な抗菌薬選択します。また、周囲に拡大しないようにするための感染防止対策や発症を予防するための対策について考えることが必要となります。
1)感染症の原因は何か
・細菌、ウイルス、真菌、抗酸菌
・感染臓器別頻度の高い原因微生物を知っておく
1.市中肺炎:肺炎球菌、インフルエンザ菌、肺炎桿菌肺炎マイコプラズマ、レジオネラ、ウイルス
2.誤嚥性肺炎:嫌気性菌、黄色ブドウ球菌3.尿路感染症:腸内細菌
4.細菌性髄膜炎:肺炎球菌、インフルエンザ菌
・補助診断:プロカルシトニンβ-Dグルカン・微生物学的検査が決め手となる

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高齢者における検査値 電解質

高齢者では、体水分量(特に細胞内液量)の減少、腎機能低下による水・Na保持能の低下などにより容易に脱水状態をきたし、水・電解質異常を生じます。経口摂取不足や嘔吐・下痢・発熱などの病態が背景に存在します。嘔吐は代謝性アルカローシスを、下痢は代謝性(高Cl性)アシドーシスを引き起こします。
高齢者においては低Na血症の頻度が高く、腎機能低下によるNa保持能の低下と水分負荷時に水過剰状態に陥りやすいことに加えて、悪性腫瘍、糖尿病などの基礎疾患を有する場合が多いことに起因しています。

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悪玉HDL HDL-Cが全て善玉とは限らない

LDLコレステロール(LDL-C)は悪玉、HDLコレステロール(HDL-C)は善玉と呼ばれていますが、近年、構成蛋白の酸化や欠損などにより、機能に異常を来した酸化HDLや機能不全HDLといった悪玉HDLの存在が明らかになってきました。
HDLの主な機能は、泡沫細胞からコレステロールを引き抜いて肝臓に送る逆転送機能や抗酸化作用、抗炎症作用、抗血栓作用、内皮細胞の修復作用、内皮細胞のNO産生促進作用など、多くの作用があります。
この作用に期待し、HDLを増やす薬剤が開発されており、その一つが、コレステロール転送蛋白(CETP)阻害薬です。CETPは、HDLからLDLにコレステロールを輸送し量や質を調整する分子のことで、これを阻害すればLDLにコレステロールが輸送されず、HDL-C値が上昇すると考えられます。

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