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くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage:SAH)の主な原因は脳動脈瘤の破裂であり、再出血は予後悪化に直結するため、発症後早期の的確な診断と出血源の検索が必要です。SAH発症直後に起こる頭蓋内圧亢進やそれに伴う脳虚血は、呼吸・循環系失調を中心とした全身性合併症を引き起こす事も知られており、種々の臨床検査による全身状態の把握も重要です。
SAHでは、発症時の的確な診断と出血源検索、急性期の全身状態評価、脳血管攣縮の早期診断が必須となります。
CT(Computed Tomography)は、放射線などを利用して物体を走査しコンピュータを用いて処理することで、物体の内部画像を構成する技術、あるいはそれを行うための機器をいいます。最近ではヘリカルCTスキャンやMDCT(多列検出器CT)を利用して3次元的な画像を得ることができます。さらに、造影剤を急速静注したのち、動脈内の造影剤濃度が最も高くなるようなタイミング(動脈相)でCTを撮影し、X線アンギオグラフィシステムで解析すると動脈が明瞭に描出されます。これが3D-CTアンギオグラフィーで動脈瘤等の動脈疾患の診断に用いられています。
分子標的治療薬とは、癌で特に活性化していて癌の増殖に強い影響を及ぼしている分子に対して、特異的なブロッカーの役目をする抗癌剤をいいます。この分子標的治療薬に適応か否かを決定するには、癌に標的分子の活性化を証明する事が必要です。
肺癌では上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor:EGFR)遺伝子変異検査が分子標的薬ゲフィチニブ(イレッサ)またはタルセバの薬剤適応を調べるために必要な検査です。また、大腸癌の分子標的抗癌剤セツキシマブでは、k-ras遺伝子変異を検査することが重要とされています。
ゲフイチニブの抗腫瘍効果は、変異EGFR(ゲフィチニブ感受性遺伝子変異)による異常な「細胞生存」シグナルを遮断することで発揮されます。EGFR遺伝子変異の認められる症例では、70%に腫瘍縮小効果(partial response:PR)が認められます。
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