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治療起因性中枢性睡眠時無呼吸は、ICSD-3で新たに加わった障害名です。以前は複合性睡眠時無呼吸(complex sleep apnea syndrome:complex SAS)と称されていました。この障害では、睡眠ポリグラフ検査(PSG)では閉塞性呼吸を認めますが、持続陽圧呼吸下では閉塞性呼吸の改善と同時に、中枢性無呼吸や中枢性低換気が1時間当たり5以上の頻度で出現することが特徴です。
中枢性睡眠時無呼吸症候群は、中枢神経組織の機能不全によって睡眠中の呼吸停止または、減弱が生じ、SpO2の低下を伴うことが多い。この中には、心不全、脳血管障害、腎不全まど内科的疾患の患者にみられ、ノンレム睡眠中にのみ起こるという特徴をもつチェーンストークス呼吸による中枢性睡眠時無呼吸、急性の高山病にみられる高地周期性呼吸による中枢性睡眠時無呼吸、オピオイド長期使用者にみられる薬剤もしくは物質による中枢性睡眠時無呼吸、新生児によくみられ、20秒以上の中枢性呼吸停止が診断基準である乳児の原発性中枢性睡眠時無呼吸などが含まれます。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に頻回の呼吸停止や上気道の閉塞が生じ。覚醒反応による睡眠分断と動脈血酸素飽和度(SpO2)の低下をきたすのが特徴で、患者は激しいいびき、夜間の睡眠分断、日中の耐え難い眠気、時に不眠を主訴とします。成人と小児では、症状や診断基準、合併症が明らかに異なるために分けられています。
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