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ペリオスチンは、マトリセルラー蛋白質と呼ばれる細胞外マトリックス蛋白質の一種であり、結合組織の構成成分としての機能と、受容体に結合し細胞にシグナルを入れる機能とを併せもっています。IL-4/IL-13やTGF-βなどのサイトカイン刺激で発現が誘導され、TH2または線維化を示すバイオマーカーです。
気管支喘息の病態において、ペリオスチンはIL-4/IL-13依存性に誘導され、肥厚した基底膜の構成成分となります。吸入ステロイド(ICS)治療中の気管支喘息患者を対象としたKiHACスタディでは、末梢血好中球数と好酸球数により患者を4つのクラスターに層別化すると、高齢発症で好酸球優位および呼吸機能予後不良であるクラスター3において、血清ペリオスチン濃度の低い群では1秒率(FEV1)の低下はごく軽度であったのに対し、血清ペリオスチン濃度の高い群ではFEV1が大きく低下していました。すなわち、クラスター3に含まれる患者の中で血清ペリオスチン濃度が高い者は、ICS低感受性であることが明らかとなりました。これは血清ペリオスチンがICS低感受性および呼吸機能予後を予測できるバイオマーカーとなりうることを意味しています。
デング熱 は、ネッタイシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症です。デングウイルスはフラビウイルス科に属し、4種の血清型が存在し比較的軽症の デング熱 と、重症型の デング出血熱 とがあります。
デングウイルスは、日本脳炎ウイルスと同じフラビウイルス科に属するウイルスで、やはり蚊(ネッタイシマカAedes aegypti、ヒトスジシマカAedes albopictus)によって媒介されます。4種の血清型(1型、2型、3型、4型)に分類され、たとえば1型にかかった場合、1型に対しては終生免疫となりますが、他の血清型に対する交叉防御免疫は数ヶ月で消失し、その後は他の型に感染する可能性があります。この二度目の感染時に、重症化する確率が高くなるといわれています。
デングウイルスに感染した場合、かなりの割合で不顕性感染に終わると考えられています。実際には感染者のどのぐらいの率が不顕性感染として終わるかという点は報告によりさまざまですが、約50〜80%が不顕性感染であると考えられています。
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