プロインスリンの測定意義 高値を示す疾患および病態

血中プロインスリン測定の臨床的意義は、高プロインスリン血症を示す病態を検出することにあり、結果の評価としてはプロインスリン/インスリン比(P/I比)が用いられます。

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プロインスリンの測定意義 高値を示す疾患および病態

プロインスリンは、膵β細胞で合成される86アミノ酸からなるインスリンの前駆物質で、インスリン-A鎖・インスリン-B鎖およびCペプチドを含むプレホルモンとして合成されます。
合成されたほとんどのプロインスリンはβ細胞内にあるインスリン顆粒に貯蔵され、顆粒内でプロホルモン変換酵素(PC2、PC3)により65-66切断プロインスリンあるいは32-33切断プロインスリンを経て、インスリンA・B鎖とCペプチドに切断されます(調節性経路)。
インスリンとCペプチドはβ顆粒に蓄えられますが、ブドウ糖などの種々の分泌刺激を受け1:1のモル比で血中に放出されます。また、ごく一部のプロインスリンはインスリン顆粒に入らず、プロセッシングを受けずにIntact型プロインスリンとして持続的に血中に分泌されます(構成性経路)。

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血中β-Dグルカンが上昇しない真菌感染症

カンジダ属菌やアスペルギルス属菌を含む多種の病原真菌は、接合菌などのわずかな例外を除き、いずれも真菌細胞の主要な構成成分として線維状多糖β-Dグルカンを含有しています。β-Dグルカンは、酵母の出芽時または糸状菌菌糸の先端発育時に内因性グルカナーゼの作用によって細胞外へ遊離されるため、深在性真菌症の診断マーカーとして血中のβ-Dグルカンの測定が活用されています。臨床評価試験では、カンジダ症やアスペルギルス症のほか、トリコスポロン症やニューモシスチス感染症などほとんどの深在性真菌症において陽性化し、病態と良好に相関することが確認されています。

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