ATL発症リスク判定 診断キットで事前治療が可能に

ATL検査時点での発症の危険性(リスク)を判定できる診断キットが開発されました。

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ATL発症リスク判定 診断キットで事前治療が可能に

成人T細胞白血病(Adult T-cell Leukemia:ATL)の原因ウイルスはHTLV-1で、ヒトリンパ球DNA中にプロウイルスDNAとして組み込まれ、持続感染し、そのごく一部の患者が白血病を発症します。
ATLは発症するとほとんどに治療効果が認められません。そこで、発症リスクが高い感染者を見つけ、発症前に治療を始められれば、発症を抑制したり重症化を防いだりできる可能性が高まることから、検査時点での発症の危険性(リスク)を判定できる診断キットが宮崎、鹿児島、大分、琉球の4大学などの共同研究グループで開発されました。

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HER2 乳癌の治療薬 トラスツズマブの効果を推定

HER2 とは、Human Epidermal Growth Factor Receptor 2 (ヒト上皮成長因子受容体2)と呼ばれる蛋白質の略称です。
HER2 蛋白は、細胞膜を貫通する形で存在する受容体蛋白で、細胞の増殖に深く関与しているため、HER2の過剰発現は一般に予後不良を示唆します。トラスツズマブ(商品名ハーセプチン)は、このような癌遺伝子の知見を応用した抗癌剤であり、HER2蛋白を標的としたヒト化モノクローナル抗体です。1998年、米国FDAにより世界で初めて認可されたトラスツズマブは、乳癌、とりわけHER2蛋白が過剰発現した転移性乳癌で、単剤使用または化学療法等と併用され、効果が認められています。
しかし、HER2蛋白をターゲットとしている以上、HER2の発現がない癌でトラスツズマブの治療効果は期待し難く、HER2の発現度は、トラスツズマブの治療効果を推定する指標となり得ます。我が国でのトラスツズマブの使用は、「HER2過剰発現が確認された転移性乳癌」(IV期乳癌および肝・骨・肺などの再発乳癌)で承認されています。

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