レムナント様リポ蛋白-コレステロール(RLP-コレステロール)

カイロミクロンやVLDLが代謝分解される際の中間産物。血中濃度が高値の場合、動脈硬化の危険因子として注目。

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レムナント様リポ蛋白-コレステロール(RLP-コレステロール)

レムナント様リポ蛋白-コレステロール(RLP-コレステロール:RLP-C)は超低比重リポ蛋白(VLDL)やカイロミクロンなどのリポ蛋白がリポ蛋白リパーゼによって分解され生じる中間代謝物です(レムナントとは残り物、残り屑という意味)。

RLP-コレステロールはLDLなどと異なり、変性を受けなくとも単球由来のマクロファージに貪食されます。貪食したマクロファージは最終的に泡沫細胞となり、脂肪斑が形成されます。すなわちRLP-コレステロールの増加は、動脈硬化巣の初期病変形成に促進的役割を果たします。

したがって脳梗塞や心筋梗塞など動脈硬化性疾患において、RLP-コレステロール高値は危険因子のひとつに相当すると考えられています。特に家族性高脂血症や糖尿病性高トリグリセライド血症に高レムナント血症が伴うと、高頻度に動脈硬化性病変が合併するといわれています。

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ヘモグロビンA1C・グリコヘモグロビン

グリコヘモグロビンとは、ヘモグロビンに糖が非酵素的に結合したものです。陽イオン交換クロマト分画上、成人ヘモグロビンの主成分であるHbAより早く溶出する微量成分HbA1の中に含まれるため、この名称があり、HbA1はさらに亜分画、HbA1a、1b、1c等に分画されます。

このうち糖化ヘモグロビンであるHbA1cはHbA1全体の約2/3を占める。HbA1やHbA1cは比較的安定で、血糖変化に並行して、その割合がゆっくり増減します。すなわち、ヘモグロビンはいったん糖化されると赤血球寿命(約120日)が尽きるまでその状態を保つため、HbA1cは過去1〜3カ月程度の平均血糖値を反映します。

したがって採血時点の瞬時のマーカーである血糖値、中期マーカーのフルクトサミンやグリコアルブミンと比較して長期間の血糖コントロール指標として用いられます。
しかし高血糖状態にあっても溶血性貧血のように赤血球寿命が短縮する疾患では低値になるので注意を要します。

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グリコアルブミン(GA)

グリコアルブミン(glycosylated albumin:GA)はグルコースとアルブミンが非酵素的に結合して生成される代表的な糖化蛋白です。
アルブミンの生理的半減期が約17日であることから、血中のグリコアルブミン量は過去1〜2週間の平均血糖値を反映します。グリコヘモグロビン(HbA1c)が過去1〜2カ月間の平均血糖値を反映するのに対し、より短期間の血糖変動の指標として開発されたのがGAです。

グリコアルブミンは、日常臨床上しばしば認められるヘモグロビン異常症(HbA1cの異常低値で発見されることが多い)ではHbA1cに代わる血糖コントロール指標として有用です。

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