成長ホルモン(GH) - 成長促進、蛋白同化、脂肪分解などを行う下垂体前葉ホルモン。分泌過剰で巨人症や末端肥大症、不足で小人症を発来。

成長ホルモン(GH)

成長ホルモンGH(growth hormone)は下垂体前葉より放出されるペプチドホルモンで末梢組織に直接またはソマトメジンを介して成長促進、蛋白同化、脂肪分解などの生理作用を及ぼします。GHの分泌は日内変動のほか摂食、睡眠、ストレスなどにより大きく動揺を繰り返しています。 

大部分のGHは睡眠中に分泌されますが、1日10回程度の脈動的分泌も存在します。このため1回の採血によりGHを測定するよりも蓄尿での測定や負荷試験での値が病態診断には有用といわれています。

GHの測定は下垂体前葉機能の診断に有用であり、末端肥大症、下垂体性巨人症など血中GH濃度が高値の場合、その診断および経過観察に用いられます。採血に当たっては、GH分泌が運動ストレス、食事(アミノ酸摂取)、エストロジェン投薬などにより促進され、ブドウ糖負荷、ソマトスタチンなどにより抑制されることを考慮します。GH低値の場合は、インスリン負荷、アルギニン負荷、L-ドーパ負荷、GRF負荷などの分泌刺激試験が行われます。

検査材料:血清
測定方法:IRMA(ビーズ固相法)
基準値:単位(ng/ml)M 0.64 以下 F 0.11〜3.90(負荷前安静時)

高値を示す病態
末端肥大症、下垂体性巨人症、GH-RH産生腫瘍、尿毒症、神経性食思不振症 GH投与時の一部(脈動的分泌による高値を否定するため、複数回測定するか、尿中GHを併用)

低値を示す病態
下垂体機能低下症、GH分泌不全性低身長症、肥満、甲状腺機能低下症、GH単独欠損症、下垂体性小人症(通常は分泌刺激試験を追加して診断に至る)

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