飢餓時の蛋白代謝 マラスムス - マラスムスは、蛋白質・エネルギー栄養障害(protein-enerugy malunutrition:PEM)であり、体に備蓄されたエネルギーと蛋白質がいずれも枯渇する病態です。

飢餓時の蛋白代謝 マラスムス

マラスムスは、蛋白質・エネルギー栄養障害(protein-enerugy malunutrition:PEM)であり、体に備蓄されたエネルギーと蛋白質がいずれも枯渇する病態です。飢餓の場合、蛋白質不足が徐々に進むため、エネルギー代謝は脂肪利用進み体蛋白を保持するような形をとります。
マラスムスでは、蛋白質・エネルギーの両方の摂取量が必要量に対して不足し、筋肉などの体構成成分から不足分を補うことで生命を維持するために起こります。

最初に肝臓が貯蔵しているグリコーゲンが消費されると、血漿中のグルコース濃度を維持するため。骨格蛋白質の異化が亢進し、アミノ酸が血漿中に増加します。そのアミノ酸は糖新生のために利用されます。また、脂肪組織では中性脂肪が分解され、遊離脂肪酸がエネルギー源として働きます。遊離脂肪酸はケトン体まで酸化され、脳や骨格筋、心臓、腎臓などでエネルギー源として用いられます。したがって、マラスムスという重篤なエネルギー欠乏状態においては、副腎皮質ホルモンの分泌増加とインスリン分泌低下によって、骨格筋、脂肪組織の異化亢進が起こります。骨格筋の低下は活動量、基礎代謝量の低下をもたらし、現状に適応します。アミノ酸が供給されるため血漿蛋白合成能は比較的維持され、血漿蛋白濃度の減少はクワシオルコルに比べて低くなります。

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