加齢に伴う血液の変遷 白血球の変化 - リンパ球と好中球の比率は1週齢を過ぎたころに逆転し、4歳頃までリンパ球優位の状態が続いたのち、再び好中球が優位になります。

加齢に伴う血液の変遷 白血球の変化

胎児の白血球数(平均値/μl)を測定した報告では、在胎18〜21週では2,570、22〜25週で3,730、26〜29週で4,080、30週以降では6,400と徐々に増えていきます。その間の分画をみると、在胎29週まではリンパ球が80〜90%を占め、好中球は10%未満です。その後は好中球の比率が増加し、出生直後には出生時のストレスによる好中球の末梢血への動員もあって18,100(9,000〜30,000)/μlまで増加し、そのうち好中球が61%を占めます。白血球総数と好中球数は生後12時間までさらに増加した後減少に転じます。

特に好中球数の変動は激しく、出生12時間後には15,500/μlあったものが1週間後には5,500/μlと1/3になります。リンパ球と好中球の比率は1週齢を過ぎたころに逆転し、4歳頃までリンパ球優位の状態が続いたのち、再び好中球が優位になります。早期新生児期の好中球数増加は感染防止に有利と考えられますが、新生児の好中球の機能は成人と比べて様々な点で劣っています。また、プールが少なく、産生予備能力も低いので重症細菌感染症などで消費が亢進すると白血球減少をきたします。
新生児期のリンパ球の推移は好中球と異なり5,000〜6,000/μlとほぼ一定です。その後6ヶ月頃まで少し増加してから減少に転じ、成人に達するまで減り続けます。

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