SCC抗原 扁平上皮癌で高値となる腫瘍マーカー - 子宮頚部、肺、食道、頭頚部、尿路・性器、皮膚などの各扁平上皮癌で高値となる血清腫瘍マーカー。

SCC抗原 扁平上皮癌で高値となる腫瘍マーカー

SCC抗原は、子宮頚部扁平上皮癌の肝転移巣より分離・精製された腫瘍関連抗原です。子宮頚癌関連抗体TA-4と共通の抗原性を有する分子量45,000の蛋白質で、正常扁平上皮の中層域の細胞および扁平上皮癌の細胞質に存在しています。
SCC抗原は、等電点電気泳動においては14の亜分画に分けられますが、正常扁平上皮細胞では主に中性分画のみであるのに対して癌細胞では酸性分画が増加するとされています。SCC抗原測定に用いられているモノクローナル抗体は酸性分画により強く反応するため、癌特異性が高いと考えられています。

また、SCC抗原は子宮頚部、肺、食道、頭頚部、尿路・性器、皮膚などの各扁平上皮癌患者の血中に高頻度に検出されることが報告されており、それらの優れたマーカーとなります。
検査材料:血清
測定方法:CLIA
基準値:単位(ng/ml)1.5以下
高値を示す病態:子宮頚癌、肺癌、食道癌、頭頚部癌、尿路・性器癌、皮膚癌などの扁平上皮癌

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