レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT) - コレステロールをエステル化する酵素。活性低下は脂質代謝異常の一因となるほか、鋭敏な肝機能の指標としても用いられる。

レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)

LCATはレシチンのβ位の脂肪酸を主として遊離コレステロールに転
移させて、コレステロールエステルを生成する反応を触媒する酵素
です。血中コレステロールエステルの大部分がこの酵素により作ら
れています。

肝で合成され、HDLに結合して存在しており、アポAT蛋白により活
性化されます。またアポCT、アポAW、アポE、アポDにも弱いLCAT
活性化作用があります。HDL分子上でLCATにより生成されたコレス
テロールエステルは、コレステロールエステル転送蛋白(CETP)に
よりVLDLやLDLに転送されます。

LCAT活性の低下は、家族性LCAT欠損症、無あるいは低βリポタン
パク血症などの脂質代謝異常で認められます。また、LCATは肝でのみ
合成される酵素であることから肝の実質障害を反映し鋭敏な肝機能
検査の一つとなります。

検査材料:血清
基準値:単位(nmol/ml/h/37℃)55〜124
測定方法:自己基質法

高値を示す病態
 原発性高リポ蛋白血症、肥満、脂肪肝、原発性胆汁性肝硬変初期
 ネフローゼ症候群

低値を示す病態
 LCAT欠損症(常染色体性遺伝の先天性代謝異常で、角膜混濁、
 貧血、蛋白尿、を主要症状とする)、無β-リポ蛋白血症、Tangier病、
 低コレステロール血症、肝硬変、劇症肝炎、急性肝炎、肝癌、
 閉塞性黄疸、尿毒症

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