心不全の診断にNT-proBNP - NT-proBNPの測定は心不全をより迅速に、より簡便に診断するのに有用です

心不全の診断にNT-proBNP

NT-proBNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグ
メント)は76個のアミノ酸より構成されるペプチドです。
循環血液量の増加や心室壁へのストレスなど、心負荷の増大により
脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体(proBNP)が産生され、これ
が蛋白分解酵素により、ヒト心臓中で生理活性を持つBNPと生理
活動性を有しないNT-proBNPに分解されて、血中に放出されます。
健常人のBNPおよびNT-proBNP血中濃度は極めて低く、心不
全の重症度に応じてそれぞれの血中濃度が上昇します。
NT-proBNPの血中半減期は約120分と長く存在し、BNPの
6倍以上多く存在します。

基準値:125以下(pg/ml)
測定方法:電気化学発光免疫測定法

診断におけるNT-proBNP
・心室機能不全の検出と除外の判定の指標となります
・慢性心不全が疑われる場合に、左心室収縮機能不全の除外診断に
 有用です
・NT-proBNPの値と心不全の重症度を示すNYHA分類には相関
 がみられます
・重症の慢性心不全患者ではNT-proBNPの値が高いほど、死亡
 リスクが増加することが認められています

※従来BNPは心不全の診断確定後の病態把握のみに保険適用でし
たが、心不全の診断にも保険適用されました。

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