クレアチンキナーゼ CK(CPK) - クレアチンキナーゼCKは、骨格筋、心筋の可溶性分画を中心に存在する酵素で、細胞の損傷によって血液中に遊出する酵素です

クレアチンキナーゼ CK(CPK)

クレアチンキナーゼCKは、骨格筋、心筋の可溶性分画を中心に存在する酵素で、細胞の損傷によって血液中に遊出する酵素です

CKは2量体の酵素でM型(筋型)とB型(脳型)の二つのサブユニットからなり、主に骨格筋由来のCK−MM型、脳・平滑筋由来のCK-BB型、心筋由来のCK-MB型の3種のアイソザイムのほかにミトコンドリア・アイソザイムや免疫グロブリンとの結合型CK(マクロCK)があります。
意義としては、各アイソザイムの由来から、骨格筋、心筋脳、平滑筋などに障害をきたしている場合などの診断や経過観察に有用です。

検査材料:血清
基準値:単位(u/l)M 57〜197 F 32〜180
測定方法:JSCC標準化対応法

減少する疾患
Sjogren's 症候群、ステロイド剤治療、化学療法、関節リウマチ、甲状腺機能亢進症、高アルカリ性フォスファターゼ血症、高ビリルビン血症、全身性ループスエリテマトーデス、長期臥床

上昇する疾患
Charcot-Marie-Tooth 症候群、Kugelberg-Welander 病、Malignant hyperpyrexia の発作時、アクロメガリー、アルコール性ミオパチー、アルコール中毒、マクロCK、虚血性筋障害、筋萎縮性側索硬化症、
甲状腺機能低下症、催眠薬中毒、周期性四肢麻痺の発作時、心筋炎、進行性筋ジストロフィー症、髄膜炎、精神病、多発筋炎、低カリウム血性ミオパチー、凍傷、糖尿病、頭部外傷の急性期、脳血管障害の急性期、肺疾患、皮膚筋炎

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