梅毒における症状と検査の特徴

梅毒における症状と検査の特徴について簡単に説明しています。

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梅毒における症状と検査の特徴

1)顕症梅毒
・第一期梅毒:感染後3〜90日(平均3週間)
 症状:初期硬結、硬性下疳、局所リンパ節腫脹(無痛性)
陽性率:STS法72%  
     TPHA法50〜60%
     FTA−ABS法91%
 陽性の場合にはSTSを用いて定量を行う

・第二期梅毒:感染後2〜12週(平均6週)
 症状:発疹(丘疹性梅毒疹、梅毒性乾癬、梅毒性バラ疹、扁平コ
 ンジローマなどの出現頻度が高い)全身リンパ節腫脹、微熱、髄
 膜炎
 陽性率:STS法100%
     TPHA法100%
     FTA−ABS法100%
 扁平コンジローマや粘膜疹ではパーカーインク法によるTPの直
 接検出率が高い。梅毒血清反応はSTSのうち一法とTPHA法
 を行い、陽性であることを確認後定量を行う

・第三期梅毒:感染後数ヶ月〜4年後
 症状:結節性梅毒、ゴム腫、25%は第二期症状が再燃しうる
 陽性率:STS法73%
     TPHA法98%
     FTA−ABS法97%

・第四期梅毒:感染後約3年以降
 症状:無治療例の33%に発症神経梅毒8%、心血管系梅毒・大
 動脈炎10%、骨・皮膚等に梅毒性肉芽腫15%
 陽性率:STS法77%
     TPHA法98%
     FTA−ABS法99%

2)無症候梅毒
 臨床症状は認められないが、梅毒反応が陽性である。TPHA法
 またはFTA−ABS法によって生物学的擬陽性(BFP)を除外す
 る必要あり

3)先天性梅毒
 梅毒に罹患している母体から胎内感染を受け出生した児で認めら
 れる
 確定診断
 ・母体のSTS抗体価に比して児の抗体価が4倍以上高い
 ・児のTPHA・IgM抗体またはFTA−ABS・IgM抗体が陽性
 ・児のSTS抗体価が移行抗体の消失する6ヶ月を超えてもなお
  持続する

4)HIV感染に併発した梅毒
 病期が異常に早く進行するため、早期から神経梅毒を発症する例
 が認められている。
 梅毒血清反応の定量値が異常な高値や低値を示したり、激しく変
 動する。神経梅毒が疑われる場合は、脳脊髄液の検査を施行し、
 梅毒血清反応や細胞数を確認することが望ましい。

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